OpenBlockS

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OpenBlockSセルフ開発環境

hdrootアーカイブファイルのテスト配布について

OpenBlockSでのセルフでのアプリケーション開発環境として、 hdrootアーカイブファイル1.03h試用版を暫定公開(2001/1/17修正版公開)を行っています。 本アーカイブファイルは、アプリケーション開発のために、 OpenBlockSにハードディスクを追加した場合に使用します。

現在、このファイルを使用することによりgccが動く最低限の機能を実現しています。 それ以外の機能に関しては、ユーザ側で随時拡張してお使い下さい。 今後当OpenLabのWebページでも、パッケージを随時追加する予定です。

なお本ファイルを導入するには、 OpenBlockSとは別にftpサーバ(ftpd)が動作する環境が必要です。

ダウンロード

hdrootアーカイブファイルの使用方法

  1. ハードディスクの追加

    ユーザーズガイドに従い、OpenBlockSの電源を切り、 ハードディスク(2.5インチサイズ)を取り付けて下さい。 本イメージは展開後100〜150MB程度のデータサイズとなります。スワップ領域を合わせて300MB以上のハードディスクを御使用されることをお勧めします。

  2. ハードディスクのパーティション設定とファイルシステム作成

    電源を入れて、システムが立ち上がったら(FlashROMからの起動)、 シリアルコンソールまたはtelnetによりOpenBlockSにログインします。

    まず、ハードディスクのパーティションを設定します。

    # fdisk /dev/hda
    
    とし、/dev/hda1にLinux用の領域、 /dev/hda2にLinux Swap領域を作成します(不具合3)。

    /dev/hda1/dev/hda2以外に、 /dev/hda3等の領域を作成してもかまいませんが、 /dev/hda1は、200MB程度の領域は確保するようにして下さい。 /dev/hda2は32MBを割り当てるのが良いでしょう(メモリ容量の2倍)。

    パーティション設定が終了したら、 以下の手順でそれぞれのパーティションを初期化します。

    Linuxファイル領域

    # mke2fs /dev/hda1
    Linux Swap領域
    # mkswap /dev/hda2
    
  3. ファイルの展開

    初期化が終了したら、

    # mount /ext1
    
    と入力します。/ext1/dev/hda1がマウントされます。 次に、
    # cd /ext1
    
    と入力して/ext1へ移動します。 ここで、ftpコマンドによりアーカイブファイルをダウンロードして下さい。

    /ext1ディレクトリでアーカイブファイルを圧縮解凍/展開します。

    # tar xvzf [hdrootアーカイブファイルのファイル名]
    
    ファイルの展開が終了すると、プロンプトに戻ります。
  4. 再起動

    INIT SWを押すか、haltとコマンド入力して、システムを一旦停止します。 ACアダプターのコードを抜き、本体の蓋を開け、 ディップスイッチ SW1の2のスイッチをOFF側にします。 詳しくはユーザーズガイドの「1.4.4 ハードディスクからの起動と停止」をご覧下さい。

    コンパクトフラッシュカードを使用していない場合、 本スイッチの設定によりハードディスクから直接システムが立ち上がるモードとなります。 コンパクトフラッシュカードも使用している場合はユーザーズガイドの「1.4.4 ハードディスクからの起動と停止」をご覧下さい。

注意

本システム起動に際し、 これまでご利用いただいたモードで設定したデータは一切引き継がれません。 再設定を行って下さい。 ネットワーク等の再設定には、 シリアルコンソールまたはネットワークログインして適宜設定して下さい。

本システムはセルフアプリケーション開発に最低限必要なもののみを提供しています。 本システムのWeb設定画面等はまだ開発中のものであり、不具合等もあります。 hdroot版Web設定画面を本機環境の設定には使用しないでください。 設定は通常のLinux関連図書および各種ドキュメントを参考に行って下さい。

hdrootアーカイブファイルの不具合と解決法

以下の不具合はバグ修正版hdrootアーカイブファイル(es1h_plat_1.03h_20010116-1.tar.gz 2001/1/17公開)では解決されています。

  1. netmaskが正しく設定されない

    /etc/rc.d/init.d/ifcfg0up

    /sbin/ifconfig $DEVICE $IPADDR netmask $NETMASK
    
    /sbin/ifconfig $DEVICE $IPADDR netmask $NETMASK broadcast $BROADCAST
    
    に変更してください。
  2. 書き込めないディレクトリがある

    下記のディレクトリはパーミッションの設定不備のため動作不具合を起こします。 chmodコマンドで変更を行って下さい。

    パーミッション設定不備ディレクトリ
    /dev/null
    /tmp
    パーミッション変更コマンド
    #chmod 666 /dev/null
    #chmod 1777 /tmp
    
  3. swapが有効になってない

    swapは/dev/hda2に設定しますが、 /etc/fstabには/dev/hda6がswapの設定になっています。 エディタで/etc/fstabを修正して下さい。

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