2017年6月6日 ぷらっとホーム株式会社
クラウド不要で工場内のIoT化をワンストップで実現
2017年6月6日、ぷらっとホーム株式会社(証券コード:東証二部6836、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:鈴木友康、以下ぷらっとホーム)は、工場などの施設内で様々なIoT機器を利用し、クラウド不要(インターネット接続不要)かつ、クラウド連携も可能なIoTシステムを実現する新しいIoTデータマネジメント製品(IoT Data Management : IDM製品、以下IDM)、「OpenBlocks® IDM アプライアンス」を発表いたしました。
「OpenBlocks® IDM アプライアンス」は、主に工場などの施設内で様々な制御機器や計測器を利用した中規模から大規模のシステムを実現するIoTデータマネジメント製品(IoT Data Management : IDM)です。
一般に、工場等の産業施設では、施設内に、様々なセンサーや計測器、製造機器等が稼働しています。各種産業機器、PLC、サーボモーター、インバータ、産業用ロボットなどの生産機器、さらには、照明器具、空調設備、電力設備等などの施設機器など、様々な機器が用いられています。
通常、これら各種の機器や設備は、それぞれの機器ごとに異なった形式で通信が行われ、データの生成がなされます。このため、各機器においては、それぞれの機器の用途や使用状態に応じて、種々のデータ形式(異なるタイミング、異なる大きさ、異なる頻度、異なるフォーマット等)によりデータの生成がなされることが一般的です。
そして、従来のしくみでは、こうしたデータはそれぞれの目的ごとに決まった独立の用途で利用され、アプリケーションも固定されており、データの多面的な活用は特段考慮されておりませんでした。
近年、Industry4.0等をはじめとするIoT技術の利用で、データの多面的な利用への要求が急速に高まっています。従来のように、一つのデータを決まった形で固定的に利用するだけではなく、一つの機器と他の機器とを関連付けたり、同一施設内で発生した様々なデータを相互に連携させたり、様々な異なるセンサーの情報から、故障の予知を含む、より高度な設備の保全をするなど、複合的・多面的なデータの活用への要求が急速に高まっています。
このようにIoT技術を利用することで従来にない新しい情報活用を、工場で利用する場合、一般に従来設備では、設置された機器や測定器、センサーがそれぞれ独立用途で導入されていることから、それぞれの機器が、自身で決められた方法により、それぞれ独自の異なるタイミングでデータを発生させ、また、それぞれのデータの形式についても、総合的な利用方法を予め考慮していないことから、こうした様々なデータを包括的に取り扱おうとしたときに、異種間データの利用という問題が発生します。すでに導入ずみの機器から発生する、全く異なる様々なデータを統合的に、矛盾なく扱うために、IoTのデータをマネジメントをする仕組み(IoT Data Management:IDM)が必要となってきています。
従来は、IDMを実現するためには、IoTを導入したい工場の現場の個々について、それぞれの工場に応じた個別のシステム設計とシステム構築を必要とし、大規模な開発を必要としておりましたまた、IDMを個別開発するため、いったん導入した仕組みは固定的であり、将来のシステム拡張や変更を行おうとすると、また大きな開発コストがかかることがほとんどでした。
この結果、せっかくIoTを導入した工場であっても、システムは固定的で、運用過程で新しい機器やセンサーを投入したり、データを近年発生してきているAI(人工知能)やML(マシーンラーニング)等の新しいアプリケーションで利用しようとする際には、改めて大きな投資が必要なことが多く、IoTの普及に対する大きな課題になっていました。
ぷらっとホームは、こうした工場におけるIoT導入の課題に応え、IoTデータのマネジメントという課題を恒久的に解決するために、IDMに特化した新型の製品(IDMアプライアンス)を発売開始しました。
本製品を導入することで、お客様は、工場やプラント、生産設備をはじめ、商業施設、農業施設等のIoTのシステム導入のハードルを大幅に下げ、かつ、いったんIoTを導入した後も、新しいIoTのアプリケーションやサービスを柔軟に利用可能な状態にします。
IDMアプライアンスの導入により、PLCはもちろん、工場内の各種機器(インバータ、サーボ、産業ロボット、工業計器)など、様々な設備をIoT化する事が可能です。また、工場の閉域環境で利用可能なことはもちろん、将来の拡張、たとえば、インターネットやクラウドシステムとの接続も予め考慮されており、今後IoT技術の応用で普及が見込まれる予知・予測や人工知能を駆使した新しいサービスも利用可能な拡張性を備えています。
【CSVデータイメージ】
【可視化画面例】
6月7日~9日に幕張メッセにて開催される「Interop Tokyo 2017」のぷらっとホームブース(ブース番号:5Z04)にて「OpenBlocks® IDM アプライアンス」が展示されます。各種アプリケーションの実演デモンストレーションも行っておりますので、是非お立ち寄りください。
https://www.plathome.co.jp/products/openblocks-idm/
ぷらっとホームはマイクロサーバーの開発製造大手です。1993年の創業よりLinuxサーバーのパイオニアとして、通信やネットワーク分野に自社製コンピュータを供給してきました。手のひらサイズの超小型Linuxサーバー「OpenBlocks®」は、大手通信事業者をはじめ、物流、輸送、金融、エネルギー産業、官公庁など日本の社会インフラを支える様々な領域で採用されており、今後大きく成長すると見込まれるM2MやIoT(Internet of Things: モノのインターネット)でも大きな注目を集めています。
* ぷらっとホームおよびPlat'Homeの名称・ロゴは、日本国及びその他の国における、ぷらっとホーム株式会社の登録商標または商標です。
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