OpenBlocks IX9 Debian搭載モデル(AirManage Agent搭載版) ソフトウェアリリース情報|6.1.92-1
ファイル
- 開発用ファイル一式:https://ftp.plathome.co.jp/pub/OBSIX9R/bookworm/6.1.92-1/
- ファームウェア
- ダウンロード:kernel-image-6.1.92-1-obsix9r.deb
- サイズ:96,324,524 Bytes
- MD5:b8d6abda094c7b873116e99c91fd84ef
- AirManage Agent
- ダウンロード:obsix9_bookworm_mldata_0.3.0-bookworm.tgz
- サイズ:55,354,967 Bytes
- MD5:bed9b2bd30e196a3678d891455cd8ea5
変更内容
- ベース OS を Debian 12 に更新。
Debian 11 から 12 へのアップグレード
Debian 11 ご利用中の方は、以下の方法でDebian 12 にアップグレードすることができます。
アップグレードの操作は、新規セットアップとほぼ同じ内容になりますが、インストール済みのパッケージ情報などは引き継ぐことができます。
1. 作業用 USB メモリの準備
ボリュームラベルに ‘DEB_CONFIG’ を設定した USB メモリに次のファイルをコピーしておきます。- kernel-image-6.1.92-1-obsix9r.deb
- obsix9_bookworm_mldata_0.3.0-bookworm.tgz (AirManage Agent 非搭載モデルの場合は、不要です。)
以上の作業は、Windows OS 上で実行して下さい。
2. USB メモリのマウント
作業用 USB メモリを OpenBlocks IX9 の USB ポートに装着し、シリアルコンソールにて、次のコマンドを実行します。# mount `findfs LABEL=DEB_CONFIG` /mnt
3. debian11 のパッケージ一覧と設定情報のバックアップ
USB メモリに debian11 のパッケージ一覧と設定情報(/etc)をバックアップします。次のコマンドを実行します。
# dpkg --get-selections > /mnt/dpkg.list # tar -cvpzf /mnt/etc_debian11.tar.gz /etc
4. ストレージのバックアップ
ストレージ併用モードの場合は、ストレージをバックアップします。次のコマンドを実行します。
# tar -cvpzf /mnt/rwfs_debian11.tar.gz /.rw
5. debian12 のファームウェアのインストール
debian12 のファームウェアをインストールします。次のコマンドを実行します。
# dpkg -i /mnt/kernel-image-6.1.92-1-obsix9r.deb
6. flashcfg 保存情報の削除
flashcfg コマンドによって保存されているファイルを削除します。次のコマンドを実行します。
# flashcfg -y -E
7. Emergency Mode による再起動
Emergency Mode で再起動します。次のコマンドを実行します。
GRUBメニューが表示されたら、’Emergency Mode’ を選択し ‘Return’ キーを押します。# reboot
8. AirManage Agent のアップデート
AirManage Agent 搭載モデルの場合は、AirManage Agent をアップデートします。次のコマンドを実行します。
# mount `findfs LABEL=DEB_CONFIG` /mnt # mkdir /dest # mount `findfs LABEL=ROBIAN` /dest # rm -rf /dest/* # tar --numeric-owner -C /dest -zxpf /mnt/obsix9_bookworm_mldata_0.3.0-bookworm.tgz # umount /mnt # umount /dest
9. ストレージの初期化
ストレージ併用モードの場合は、ストレージを初期化します。次のコマンドを実行します。
# mkdir /dest # mount `findfs LABEL=DEBIAN` /dest # rm -rf /dest/* # umount /dest
10. Normal Mode による再起動
Normal Mode で再起動します。次のコマンドを実行します。
# reboot
11. ネットワーク設定の復元
USB メモリに保存した情報を用いネットワークの設定を復元します。次のコマンドを実行します。
# mount `findfs LABEL=DEB_CONFIG` /mnt # tar -C / -xvzf /mnt/etc_debian11.tar.gz etc/network/interfaces # systemctl restart networking # flashcfg -y -S (RAMディスクモードの場合のみ)
12. パッケージの再インストール
USB メモリに保存したパッケージの一覧を用いパッケージの再インストールを行います。次のコマンドを実行します。
# apt update # apt install dselect # dselect update # dpkg --set-selections < /mnt/dpkg.list (警告は無視してください) # apt-get update # apt-get dselect-upgrade # flashcfg -y -S (RAMディスクモードの場合のみ)
13. 各種設定情報の復元
USBメモリには、/etc 以下をアーカイブした etc_debian11.tar.gz と /.rw 以下をアーカイブした rwfs_debian11.tar.gz が保存されています。 利用されていた各種ソフトウェアの設定ファイルもすべて含まれていますので、必要なファイルを取り出し、再度設定してください。次のコマンドを実行することで各アーカイブを /root に展開することが出来ます。
# mount `findfs LABEL=DEB_CONFIG` /mnt # cd /root # tar -xvzf /mnt/etc_debian11.tar.gz . # tar -xvzf /mnt/rwfs_debian11.tar.gz .