PCMCIA無線LANの設定事例(2)
OpenBlockS S (200B)でPCMCIA無線LANカードを使用する場合、従来のad hocモード(peer to peer)を使用した通信に加えて、カーネルバージョン2.4.10に対応したファームを使用することで、インフラストラクチャモード(ステーション通信モード)で使用することが可能になります。
また、WEP(暗号化)を利用した通信もサポートしました。
動作確認カードおよび無線LANステーション
- MELCO WLI-PCM-L11G
- MELCO WLA-L11G
接続認識をしない無線カード
以下のカードに関しては、弊社内では5Dec2001現在で動作の確認ができませんでした。
同型版でも以後のファームのアップデートやチップセットの変更により今後動作可能となる場合がございますので、その際はご了承ください。
- NTT-ME SS-LAN CARD 11HQ
- IO-DATA WN-B11/PCM
- COREGA PCCB-11
- INTEL PRO/Wireless 2011
- 3COM 3CRWE737A
本体動作条件
- 設定
ステーション側の設定を、ステーション製品付属のマニュアル等を参照の上、完了させます。
OpenBlockS S (200B)側では、設定ファイル/etc/pcmcia/config.optsの以下の行module "wvlan_cs" opts "port_type=3 channel=1 network_name=ESSID1 eth=1"
の``port_type''を``1''に変更し、PCMCIAサービスの再起動を行います。# /etc/rc.d/init.d/pcmcia stop # /etc/rc.d/init.d/pcmcia start
無線LANインタフェースの設定確認及び設定変更はiwconfigコマンドを使用して行います。# iwconfig wvlan0
を実行すると、wvlan0について以下のような情報が表示されます。wvlan0 IEEE 802.11-DS ESSID:"ESSID1" Nickname:"HERMES I" Frequency:2.412GHz Sensitivity:1/3 Mode:Ad-Hoc Access Point: 00:00:00:00:00:00 Bit Rate:2Mb/s RTS thr:off Fragment thr:off Encryption key:off Power Management:off Link quality:0 Signal level:0 Noise level:0 Rx invalid nwid:0 invalid crypt:0 invalid misc:0
- ESSID
無線LANのネットワーク名です。ステーション側とOpenBlockSS側で一致させる必要があります。ESSIDを"network1"に変更する場合、以下のコマンドを実行します。# iwconfig wvlan0 essid "network1"
- Mode
無線LANの動作モードです。Adhocモード Mode:Ad-Hoc
インフラストラクチャモード Mode:Managed - Access Point
インフラストラクチャモードで通信が確立した状態では無線LANアクセスポイントのMACアドレスが表示されます。
AdHocモードで使用している場合、および設定等に問題がありステーションとの通信が正常にできない場合00:00:00:00:00:00や44:44:44:44:44:44といった意味のないMACアドレスが表示されます。 - Bit Rate
通信速度です。デフォルトは2Mb/sになっています。11Mb/s固定に変更する場合、以下のコマンドを実行します。# iwconfig wvlan0 rate 11M
- Encryption key(WEP(暗号化)キー)
キーとして"s:secu1"を設定する場合、以下のコマンドを実行します。# iwconfig wvlan0 enc "s:secu1"
また、設定ファイル/etc/pcmcia/wireless.optsの以下の部分を編集することで、無線LANカード認識時に、設定を自動的に行うことができます。
# Lucent Wavelan IEEE # Note : wvlan_cs driver only, and version 1.0.4+ for encryption support *,*,*,00:60:1D:*|*,*,*,00:02:2D:*) INFO="Wavelan IEEE example (Lucent default settings)" ESSID="Wavelan Network" MODE="Managed" RATE="auto" KEY="s:secu1" # To set all four keys, use : # KEY="s:secu1 [1] key s:secu2 [2] key s:secu3 [3] key s:secu4 [4] key [1]" ;;
- ESSID