ホームサポート技術情報OpenBlockS S/RPCMCIA無線LANの設定事例

PCMCIA無線LANの設定事例

動作確認カード


動作モード

現時点では、peer to peer接続用のad hocモードのみ動作確認を行っております。

OpenBlockS S (200B)側ではオプションのPCMICA拡張カード及びHDDブート環境が必要です。
なお、本体のみでのPCMCIA拡張カードの使用についてはファームウェアのアップデートにより対応予定です。
ファームウェアのアップデートに関してはマニュアルの「5.3 ファームウェアのアップデート」を参照してください。

以下が、OpenBlockS S (200B)用PCMCIAオプションカードを使用して無線LAN用PCMCIAカードを使用するための手順になります。

  1. ファイルの展開

    obss-pcmcia-modules.tar.gz

  2. ファイルの入手
    以下のコマンドを実行しPCMCIAサービスに必要なモジュールを/lib/modules/2.4.2以下に展開します。
    # tar zxvf obss-pcmcia-modules.tar.gz -C /lib/modules
    
  3. PCMCISサービスの開始
    無線LANカードが挿入されていることを確認し、以下のコマンドを実行すると、使用可能な状態になります。
    # /etc/rc.d/init.d/pcmcia stop
    # /etc/rc.d/init.d/pcmcia start
    
  4. PCMCISサービスの開始
    無線LANカードが挿入されていることを確認し、以下のコマンドを実行すると、使用可能な状態になります。
    # /etc/rc.d/init.d/pcmcia stop
    # /etc/rc.d/init.d/pcmcia start
    
  5. PCMCISカードの認識確認
    以下のコマンドを実行してください。
    # lsmod
    
    出力結果が以下のようになることを確認してください。
    Module                  Size  Used by
    wvlan_cs               28384   1
    ds                      8448   1  [wvlan_cs]
    i82365                 24992   1
    pcmcia_core            46688   0  [wvlan_cs ds i82365]
    
  6. ネットワーク・インターフェースの設定確認
    # ifconfig -a
    
    を実行し、wvlan0に関する設定が以下のように表示されれば、以下のデフォルト設定で無線LANカードの使用が可能です。
    wvlan0    Link encap:Ethernet  HWaddr 00:02:2D:37:9C:17
              inet addr:192.168.250.254  Bcast:192.168.250.255  Mask:255.255.255.0
              UP BROADCAST RUNNING MULTICAST  MTU:1500  Metric:1
              RX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
              TX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
              collisions:0 txqueuelen:100
              Interrupt:26 Base address:0x1000
    

    (実際の値は、上記と異なります。wvlan0が認識していれば問題ありません。)

  7. デフォルト設定

    動作モード ad hocモード
    ESSID ESSID1
    channel 1
    IP 192.168.250.254
    netmask 255.255.255.0
    device wvlan0

  8. 設定変更
    • 動作モード、channel、ESSID
      設定ファイル/etc/pcmcia/conifg.optsの以下の行を変更してください。
      module "wvlan_cs" opts "port_type=3 channel=1 network_name=ESSID1 eth=1"
      
      port_type=3
      ad hocモード(現在動作確認を行っているのはad hocモードのみです。)
      channel
      周波数チャンネル l,...,13
      network_name
      EDDID
    • IPアドレス、ネットマスク、ネットワーク、ブロードキャスト
      設定ファイル/etc/pcmcia/network.optsの以下の行を変更してください。
      IPADDR="192.168.250.254"
      NETMASK="255.255.255.0"
      NETWORK="192.168.250.0"
      BROADCAST="192.168.250.255"
      
    • 設定変更の反映
      # /etc/rc.d/init.d/pcmcia stop
      # /etc/rc.d/init.d/pcmcia start
      
      を実行します。

      以下のように/etc/rc.d/rc.sysinitのコメントを外すと、ブート時にPCMCIAカードが使用できる状態で起動します。

      #if [ -f /etc/rc.d/init.d/pcmcia ]; then
      #       echo "starting pcmcia..."
      #       sleep 5
      #       /etc/rc.d/init.d/pcmcia start
      #fi
      
  9. 接続確認
    OpenBlockS S (200B)の接続相手として以下のカード環境を確認しております。
    これらの設定方法については製品付属のマニュアルをご参照ください。

    製品 OS
    MELCO WLI-PCM-L11G Windows 98 SE
    MELCO WLI-PCM-S11 Windows 98 SE

  10. 応用例
    無線LANにより接続されたWindows等のクライアントからeth1の接続されたネットワークに対してのIPMASQUERADEを使用した接続。
    # iptables -t nat -A POSTROUTING -o eth1 -j MASQUERADE
    
    PPPoEと併用した場合の、無線ルータの構築方法等につきましては検証が完了しだい、公開するする予定です。
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