メールサーバの設定
メールサーバとして使用する場合、コンパクトフラッシュメモリカードまたはハードディスクを接続し、システムの準備をあらかじめ行っておく必要があります。
また、基本的なシステムの設定および、設定手順に関しては、本サイトの「簡易ファイアウォール環境の設定」を参照してください。
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コンパクトメモリカードまたはハードディスクの増設
OpenBlockS本体へのコンパクトフラッシュメモリカードおよびハードディスクの取り付け方法に関しては、ユーザーズガイドを参照して下さい。
また、取り付け後のディスクの初期化およびシステムの転送に関しては、本サイトの「コンパクトフラッシュの初期化」を参照して下さい。 -
メールのドメイン名およびメールホストの準備
メールサーバを設定するにあたり、あらかじめメールサーバのホスト名とドメイン名を設定する必要があります。
ドメイン名は、例えば.co.jpドメインはJPNICが管理しており、その他のドメインもおのおのの管理団体によって管理されております。通常は、接続するプロバイダ経由でドメイン名の登録受け付けを行っています。現状で、.co.jpのドメイン名は1社に1つという取り決めがありますが、登録は原則として先着で行われており、必ずしも自分の希望した通りのドメイン名が取得できるわけではありません。ドメイン名が決まると、通常そのドメイン名に関して、DNS(ドメインネームサーバ)のアドレス、およびホスト名を登録する必要があり、これはプロバイダ側で引き受けてサービスする場合と、自ドメイン内にDNSを用意してサービスする場合があります。
メールをインターネットから受け取る場合、プロバイダ側のDNS(ドメインネームサーバ)に登録するか、自ドメイン側のDNSにメールサーバのネットワークアドレスを登録しなければなりません。
登録の方法に関しては、本サイトの「DNSの設定」の項で別途説明します。ここではドメイン名、メールサーバを以下の設定にしたとして説明します。
ドメイン名 plathome.co.jp メールサーバ mx.plathome.co.jp としたと仮定して、以下の話を進めて行きます。
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Web設定画面での設定手順
Web設定画面の左のメニュー項目より、「サーバー機能」をクリックしてください。
「サーバー機能」メニューの下に表示される「mailサーバの設定」をクリックすると「sendmailの設定」画面に- sendmailサーバの停止
- sendmail.cfの設定
の2つのメニューが表示されます。
「sendmail.cfの設定」をクリックして下さい。右の画面に、「sendmail.cfの設定」の画面が表示されます。
前項で決めたメールサーバのホスト名およびドメイン名を入力してください。HOSTNAMEがメールサーバのホスト名、DOMAINNAMEがドメイン名です。
設定項目 設定例 local domain name plathome.co.jp my official SMTP hostname mx.plathome.co.jp 入力に誤りがないことを確認したら ボタンをクリックして下さい。
注意: Web設定画面 Version 1.0の不具合についてWeb設定画面 Version 1.0ではmailサーバの設定の機能を設定してもそのままではメールを受け取る事は出来ても、popサーバを介してPC等のクライアントからのメールを送信する事ができません。
これについては、本サイトの「不具合と対策 不具合3」の項に対策方法を記述してあります。
現在のインターネット網では、メールサーバが全てのサイトからのメールを転送許可する事は悪意のある第3者からのメール転送を行うことになるため危険です。
そのため次バージョンでも登録したアドレスからのメール送信のみを受け付けるように設定できる項目を設ける予定です。 -
設定の保存と再起動
全ての設定は、本体の保存用のフラッシュメモリに格納しておく必要があります。
Web設定画面を使用して格納を行うためには、左のメニューより、「起動・停止」をクリックして、再起動、停止画面より「再起動する」または「停止する」を選択し、 ボタンを押す必要があります。 -
メールクライアントの設定
OpenBlockSでは、pop3サーバが標準で動作していますので、pop3プロトコルを使用出来るメールソフトでメールを受信します。
pop3サーバ名は特にDNSで別名を設けなければ、OpenBlockSで使用するメールサーバ名と同じ物を指定してもかまいません。例えば、今回の例とすれば、
pop3サーバ: mx.plathome.co.jp smtpサーバ: mx.plathome.co.jp
の様に設定して下さい。
設定の方法はメールソフトにより異なりますのでそれぞれ使用される個々のメールソフトのドキュメント等を参考にして下さい。