ハードディスクの初期化
- ファイルシステムの追加領域・swap領域として使用する場合(本体のROMから起動)
- コンパクトフラッシュカードの初期化
- ハードディスクの初期化
- ブートデバイスとして使用する場合(IDEデバイスから起動)
OpenBlockSで2.5インチハードディスクを使用する際には初期化する必要があります。
ハードディスクを利用する場合はfdiskコマンドを使って手動でパーティションの設定を行って下さい。
ハードディスクをファイルシステムの追加領域・swap領域として使用する場合
OpenBlockSが停止していることを確認します。
OpenBlockSのふたを開け、2.5インチハードディスクを専用のコネクタに装着します。アルミシャーシのネジ穴とハードディスク側のネジ穴を合わせてネジ止めします。なおハードディスクによってはネジ穴の位置が合わない場合があります。
OpenBlockSのアルミシャーシの角で手指などを傷つけないよう、またピンを曲げたりしないように十分注意して作業を行って下さい。
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パーティションの作成
この例で使用したハードディスクは10GB、シリンダ数 19485です。シリンダ数は製品によって異なります。
swapに使用する領域は32MBを推奨します(OpenBlockSのメモリー容量の倍)。使用するハードディスクの容量に合わせて設定するパーティションのシリンダ数(もしくは容量)を調節してください。以下の例はパーティション設定の一例です。ユーザの使用する用途などに合わせて適宜変更してください。
パーティションの作成を行うために fdisk を使用します。
以下[Enter]は何も数値を入力せずにEnterキーを押すことを意味します(デフォルト値が入力されます)。fdiskの起動
# fdisk /dev/hda
Linuxパーティションの作成
Command (m for help): n (パーティションの作成) Command action e extended p primary partition (1-4) p (プライマリパーティションの作成) Partition number (1-4): 1 (パーティション番号1の領域を作成) First cylinder (1-19485, default 1): [Enter] (領域の最初のシリンダー) Using default value 1 Last cylinder or +size or +sizeM or +sizeK (1-19485, default 19485): 19422 (残りのシリンダ63が約32MB)
Linux swap用パーティションの作成
Command (m for help): n (パーティションの作成) Command action e extended p primary partition (1-4) p (プライマリパーティションの作成) Partition number (1-4): 2 (パーティション番号2の領域を作成) First cylinder (19423-19485, default 19423): [Enter] (領域の最初のシリンダー) Using default value 19423 Last cylinder or +size or +sizeM or +sizeK (19423-19485, default 19485): [Enter] (残り約32MBを領域2に割り当てる)
システムIDをLinux swapに変更する
Command (m for help): t (パーティションシステムIDの変更) Partition number (1-4): 2 (パーティション番号2の領域を変更) Hex code (type L to list codes): 82 (パーティション番号2の領域をLinux swapにする) Changed system type of partition 2 to 82 (Linux swap)
作成したパーティションの確認
Command (m for help): p (パーティションテーブルの表示) Disk /dev/hda: 16 heads, 64 sectors, 19485 cylinders Units = cylinders of 1008 * 512 bytes Device Boot Start End Blocks Id System /dev/hda1 1 19423 97886564+ 83 Linux /dev/hda2 19423 19485 31752 82 Linux swap
作成したパーティション情報の保存
Command (m for help): w (パーティションテーブルをディスクに書き込む) The partition table has been altered!
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swapの作成
swap領域を作成し、swapを有効にします。# mkswap /dev/hda2 # swapon -a
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ファイルシステムの作成
/dev/hda1にLinuxのファイルシステムを構築します。# mke2fs /dev/hda1
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マウントとファイルの展開
/dev/hda1を/ext1にマウントし、OpenBlockSのROMに格納されているファイルを展開します。# mount -t ext2 /dev/hda1 /ext1 # /usr/sbin/cpext1 # cd /ext1 # tar zxvf ext1.tgz 2> /dev/null # chmod 775 /ext1/var/spool/mail
以上で初期化は終了です。
補足
CFおよびHDD(/dev/hda1)は/ext1以外にもマウント可能です。/ext1以外にマウントする場合は
# /usr/sbin/cpext1
を行った後に/ext1にあるext1.tgzファイルをマウントしたディレクトリに移動(コピー)し、そこでファイルを展開して下さい。