ぷらっとホームのマイクロサーバー「OpenBlocks IX9」に Debian GNU/Linux搭載モデルを追加

印刷される方はこちら

2020年07月16日
ぷらっとホーム株式会社

2020年7月16日、ぷらっとホーム株式会社(証券コード:東証二部6836、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:鈴木友康、以下ぷらっとホーム)は、マイクロサーバー「OpenBlocks IX9」(オープンブロックス・アイエックス・ナイン)の新しいラインナップ、Debian GNU/Linux(以下、Debian)搭載モデルの販売を開始しました。

OpenBlocks®シリーズは累計14万台以上販売しているマイクロサーバーのデファクトスタンダード製品です。なかでも手のひらサイズの筐体にLinux OSを搭載したラインナップは2000年から今日まで継続して販売しており、インフラ等の様々な管理システムや多くの企業・用途で活用されています。

今回発表したOpenBlocks IX9 Debian搭載モデルも、超小型筐体+Linux というシンプルかつ汎用性の高いサーバーで、DHCPやDNS、VPNなどのネットワークサーバー用途をはじめ、サーバー監視用途、ソフトウェアメーカー様によるアプライアンスのベースハードウェア用途、IoT/M2Mにおけるゲートウェイ用途など、従来通り多彩な用途で活用できるマイクロサーバーです。

「OpenBlocks IX9」製品写真

高性能かつ汎用性と拡張性、互換性を備えたハードウェア

パワフルで互換性の高いインテルCPUを採用
過酷な現場に耐えうる高い堅牢性と、限られたスペースに置けるコンパクトな筐体で、パワフルでクアッドコアのインテルCPUを搭載。プログラミング時でのCPUバイナリ非互換による様々な問題を回避。アプリケーションとの高い互換性を確保しています。

・充実したメモリー、及びストレージを搭載
壊れる要素となりやすい可動部分がなく、8GBの大容量メモリーと消費電力が低いeMMCストレージを採用。また、オプションで転送速度が速く大容量(128GB~1TB)のSSDをラインナップしています。

・突然の電源断にも対応
過酷な環境で思わぬプラグ抜けが起きても、ファイルシステムの破損を起こすことがなく、電源を指し直せば再び停止前と同じように稼働を始める突然の電源断に対応。幅広い用途で使用することができます。※1

様々な機器との接続を考慮した充実のインターフェイス

・マルチネットワークに対応する4ポートのイーサネット
セキュリティポリシーを考慮し構築された複数のネットワークへの参加が出来ます。

・RS-232C 機器の制御用として、RJ-45を2ポート用意
広く普及しているRS-232C機器を複数制御できるよう、RS-232C(RJ-45)を2ポート搭載しています。

・ノートPCからでも接続可能なUSBコンソール搭載
RS-232C(RJ-45)ポートを持たないノートPCなどのUSBポートへの直結が可能で、初期設定や、その後のシステム構築も容易に行えます。

・USB3.0を2ポート搭載
動画用カメラやマイク、外付けストレージ等の様々なデバイスと高速な通信での連携が可能で、拡張性が広がります。

使いやすさと高機能、柔軟性を兼ね備えた搭載OSソフトウェア

・フルパッケージのDebian GNU/Linux 10搭載
OSには最新かつフルパッケージのDebian GNU/Linuxを採用しており、Linuxのもつ豊富なソフトウェア資源が利用可能です。

・10年以上の超長期サポート版Linuxカーネルを採用
Linux FoundationのプロジェクトCIP (Civil Infrastructure Platform)によって提供されている超長期サポート(SLTS=Super Long Term Support)版のLinuxカーネルを採用しています。通常Debian GNU/LinuxはLinuxカーネルを含め原則最長5年間でサポートを終えますが、超長期サポート版は10年を超えるサポートを提供しており、社会インフラや産業用途など、長期にわたって脆弱性対策が重要な用途でも安心して利用が可能です。

ハードウェア仕様

  • プロセッサ
    • タイプ:Intel Atom E3845
    • 搭載数:1
    • 内部周波数:1.91GHz
    • コア数:4
    • 2次キャッシュ:2MiB/ L2
  • メモリー
    • 搭載容量:8GB
    • タイプ:Unbuffered DDR3L SDRAM SO-DIMM module
    • チャネル数:1
  • ストレージ(オンボード)
    • タイプ:eMMC 4.5
    • 搭載容量:8GB
  • グラフィックコントローラ
    • Intel HD Graphics for Intel Atom Processor Z3700 Series
  • セキュアブート
    • 対応
  • 外部インターフェイス
    • Ethernet:10BASE-T / 100BASE-TX / 1000BASE-T
    • USB 3.0×2 ※ケーブル長3m以下とする
    • RS-232C:RJ-45×2(Rx, Tx, CTS, RTS) ※ケーブル長15m以下とする
    • Console:MicroUSB type-B
    • Display:mini DisplayPort
  • 拡張ボード用インターフェイス
    • M.2 Type 2280, M Key:SATA 3.0Gbps
    • M.2 Type 2280, B Key:PCIe Gen2, USB3.0, SIM, I2C
  • 寸法・重量
    • 本体寸法(mm):101(W)×142.1(D)×41(H) ※ゴム足・突起部含まず
    • 重量:370g
  • 電源入出力
    • 入力:90〜264V、50/60Hz
    • 出力: DC12V
  • 動作環境温度
    • -20~+40℃
  • 消費電力
    • アイドル時:12.9W (21.9VA)
    • 高負荷時:18.3W (28.5VA)

出荷開始日

2020年7月下旬

関連URL

ぷらっとホームについて

ぷらっとホームはLinuxサーバー・IoTゲートウェイの開発製造大手です。1993年の創業よりLinuxサーバーのパイオニアとして、通信やネットワーク分野に自社製コンピューターを供給してきました。代表的な製品である超小型Linuxマイクロサーバー「OpenBlocks®」は、大手通信事業者をはじめ、物流、輸送、金融、エネルギー産業、官公庁など日本の社会インフラを支える様々な領域で採用されており、成長しつつあるIoT(Internet of Things: モノのインターネット)の分野でもLinuxサーバーをベースとした当社のIoTゲートウェイは大きな注目を集めています。

本発表に関するお問い合わせ先

報道機関からのお問い合わせ先:
・ぷらっとホーム株式会社 製品マーケティング部
pr@plathome.co.jp
Tel 03-5213-4373 / Fax 03-3221-0882

お客様からのお問い合わせ先:
・ぷらっとホーム株式会社 営業部
sales@plathome.co.jp
Tel 03-5213-4370 / Fax 03-3221-3766

※1.SSDオプション搭載の場合、SSDをストレージ利用しているとファイルが破損する危険性があります。RAM DISKモードでの利用を推奨します。
※2.ぷらっとホームおよびPlat’Homeの名称・ロゴは、日本国およびその他の国における、ぷらっとホーム株式会社の登録商標または商標です。
※3.本プレスリリースに記載されている会社名および商品・サービス名は、各社の登録商標または商標です。
※4.外観・仕様・価格等は予告なく変更する場合があります。