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PacketiX VPN 2.0 導入事例 東京医科歯科大学院 医療政策学講座 医療情報・システム学研究室

空間的な制限を越え研究室データベースへのアクセスを可能に

- 東京医科歯科大学院 医療政策学講座 医療情報・システム学研究室 -
掲載日:2006/8/18

導入の背景

東京医科歯科大学院内の医療政策学講座 医療情報・システム学研究室では、大学病院を含む日本中の病院から集められたある種の医療データを、研究室内のサーバにてデータベース化し、そのデータの分析結果を元にした研究を進めている。
ここで扱われるデータとは、医療費や病院の経営状態にかかわるデータや、厚生労働省によって集積される分析用のデータといった、ごく専門的な特殊なものである。(もちろんここでも、患者や病院の名前といった項目ははずしてある)

そうしたデータはやはり全国各地の病院、もしくは研究者によって使用される。そうしたデータをやり取りするため、以前は出力した紙やデータの入ったCD-ROMを郵送するなどの方法がとられていた。しかし、それらのデータは、病院や研究者からの要望の度に、受け渡しできるフォーマットに出力したものを用意せねばならなかった。年に二〜三回、分析データを報告書の形でPDF化してCD-ROMに入れ、それを40〜50箇所に郵送していたため、非常に手間がかかっていた、という。

東京医科歯科大学大学院 伏見清秀博士
東京医科歯科大学大学院 伏見清秀博士

全国各地とのデータの受け渡しをより簡便に行うため、東京医科歯科大学大学院の伏見清秀博士は、研究室の外部からも情報を共有できるようなインフラ、つまりVPNの導入を考えた。いくつかの選択肢の中で伏見博士が選んだのは、PacketiX VPN 2.0であった。

その選択の基準として、伏見博士は以下のように言う。

「(他社のVPN製品も検討したが)そっちはどうしてもコストがかかるし、USBが必要だったりするとわずらわしい。また、速度が遅く使いにくいというのがありました。...コスト的にはPacketiXの方がはるかに安いし、スピードが速い。
また、(他社製品は)リモートデスクトップしか使えなくてLANの環境にはならないので、データベースシステムが使えないのです。...LANの環境にしておかないと、もともとイントラ用のソフトを(研究室の外の環境まで)広げて使うので。ほかのでは対応できなかったのです。」

費用対効果、通信速度、そして機能といった面での要請から、伏見博士がPacketiXを選択したのは必然であった。

導入プロセス

伏見博士が導入したのは、クラスタリング機能を含む全ての機能が利用可能なPacketiX VPN 2.0 Server Enterpriseと、クライアントライセンスが100である。それから導入までの時間、そして設計にどれくらいの期間を要したかを尋ねたが、さほど日数がかかることはなかったという。PacketiXの前身ソフトウェアを一ヶ月ほど使用していたため、PacketiXを購入してからは一週間程度で運用にこぎつけたそうだ。

ネットワーク構成概略図
ネットワーク構成概略図

PacketiX VPN 2.0 Serverの設定は伏見博士自らが行った。また、研究室のサーバへVPN接続を行うPCのクライアント設定については、ユーザである学生にパソコンを持参してもらって一緒に設定を行った場合や、メールで指示を行ったり、PacketiX VPN 2.0の製品ホームページを参照してもらったりする場合などがあった。今はまだ行っていないが、将来的にはなんらかのかたちで設定を配布することも考えている。

また、ユーザ認証には、USBメモリに入ったローカルな証明書をユーザに手渡している。それを含め、伏見博士やユーザは今のところ「まったくストレスなく使っている」という。

導入効果

PacketiX VPN 2.0導入後の効果について尋ねた。

「やはり、リモートアクセスがすごく楽になるので、私も家で仕事する時間が非常に長くなりました。また、データを持ち歩く量が格段に減りましたね。」

「どこでも仕事ができる、というメリットがあります。」

従来ならば、データベースを扱うには、どんな小さな作業でも研究室に出向かなければならなかった。また、イントラからしか扱えないという制約から、全国に利用者がいるにもかかわらず、研究室の一歩外へデータを持ち出すのにも面倒な手間がかかっていた。

しかし、PacketiX VPN 2.0の導入により、状況は一変した。伏見博士をはじめとする学内の研究者はもはや、リモートアクセスする環境さえあればデータベースへアクセスすることが可能となったし、それは遠方の病院に在籍するユーザに関しても同様である。伏見博士は今後、ネットワークの規模、ユーザ数をどんどん増やしてゆく可能性があるという。

「あっというまに(クライアントユーザ数が)100くらいになっちゃうかもしれない。...どのくらいまで使うかはまだ見てはいないのですが、実際データベースの分析にかかわる病院というのは全国に60病院くらいあります。その病院が全部ユーザとなるとすると、そのくらいの数になっていくと思います。」

このようにユーザ数がどんどん増加しつつある中で、学生が研究室へ行かずとも自宅からサーバにアクセスできるとなると、大学で教鞭をとる立場としては複雑な心境ではないのだろうか?こちらについて伏見博士から以下のようなコメントをいただいた。

「それはまあ、よいのではないでしょうか、ちゃんとやっていれば。 ...今はもう社会人の学生などもおり、時間の制約がかなり大きい。研究室へ来ないと分析ができないというパターンが多かったのですが、それが土日とかでも気楽に(研究室の外から)アクセスするようになりました。」

「(PacketiX VPN 2.0は)誰がいつログインしたとか、ログを見ることができますね。誰それはちゃんとやっているな、とか、あれがいいですね(笑い)。」

(取材:2006年4月)

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